7月19日と31日は土用の丑の日!― 限定うなぎ裂包丁のご紹介

こんにちは。
2025年、今年の土用の丑の日は 7月19日(金)と31日(木) の2回あります。町には香ばしい蒲焼の香りが漂い、夏の訪れを感じさせるこの季節。今回は、そんな「うなぎ」と切っても切れない関係にある「うなぎ裂包丁」に焦点を当てたお話をお届けします。

うなぎ裂包丁とは?

うなぎ裂包丁は、その名の通り「うなぎを裂く」ための専用包丁。
地域ごとに形状や用途が異なり、関東型・関西型・名古屋型・京都型など、日本各地のうなぎ文化と職人のこだわりが凝縮された道具です。

たとえば、背開きが主流の関東では、刃元が短く先端に厚みのある包丁が用いられ、腹開きが多い関西では、全体に細長く均一な厚みを持つ包丁が使われます。
ちなみに九州地方も背開きが一般的とされており、用途に合わせた形状の違いも道具文化の面白さのひとつです。

土用の丑の日とうなぎ文化

「土用の丑の日」といえば、うなぎを食べて夏の暑さを乗り切る、という風習が広く知られています。
その起源は江戸時代、平賀源内による販促の知恵がきっかけとも言われていますが、暑さで体力が落ちるこの時期に、栄養価の高いうなぎを食べるという考え方は、今もなお多くの人々に親しまれています。

この日には、職人たちがうなぎを捌き、串を打ち、蒸して焼き、タレを塗るという工程を一つ一つ丁寧に仕上げます。その最初の一手となるのが、「裂く」という作業なのです。

刃物にも宿る“魂” ― 私たちのうなぎ裂包丁

私たちが製造するうなぎ裂包丁は、熟練の鍛冶職人が一本一本手打ちで仕上げた逸品
年に一度だけ生産する数量限定品となっており、鋼材には青紙鋼を使用。鍛造から焼き入れ、研ぎに至るまで、すべての工程に妥協なく仕上げています。

刃先の鋭さはもちろん、使い手の手にしっくり馴染む“重み”や“しなり”にもこだわり、形状は九州型と呼ばれる「なまこ型」、柄には朴木を使用しています。

それは単なる「刃物」ではなく、「うなぎを丁寧に、美しく捌くための道具」としての誇りを感じていただける包丁です。

うなぎとともに、道具の文化を伝えたい

うなぎを味わうとき、ぜひその背後にある**“道具”や“職人の技”**にも想いを馳せてみてください。
私たちは、うなぎを楽しむ食文化とともに、包丁や竹細工といった日本の伝統的な手仕事の魅力を未来へ伝えていきたいと考えています。

料理人の手に、そしてご家庭の台所に、日本のものづくりの温かみが届くことを願って——。

【数量限定販売中】

なぎ裂包丁(九州型・朴柄付き)
職人による手打ち仕上げの限定品。直売所とオンラインで購入頂けます。
土用の丑の日に向けて、どうぞお早めにご準備ください。

→ 購入・詳細はこちら

吉田刃物直売所 営業日

7月の営業は下記の通りです。
工場の状況によりますが研ぎや修理は翌営業日にはご対応したいと考えています。
お急ぎの方はその旨お伝えください。また貸包丁もご準備しております。